ニーハオ!イマチュウ代表のバヤシです。
イマチュウは、日本と中国に拠点を持って活動しながら、最新の中国トレンドをお届けするメディアです。
今日のトピックは
外国でありながら人口の90%以上が中国人の地域がある!?
です。
海外には人口約25万人のうち20万人は中国人という土地があるんです。
日本人には想像がつきにくいかもしれませんが、多くの国と国境を面している中国で
歴史的な背景もひも解くとその理由が見えてきます。
ミャンマ―のシャン州コーカン地区は中国人が90%の土地
人口の90%以上が中国人の土地それは
ミャンマ―国シャン州コーカン地区です。
昆明市の西にあり、中国とミャンマーの境の町です。
人口は25万人程度で2700平方キロメートルの土地に住んでいる人達は
華人と呼ばれる中国系の人達です。
言葉は漢語訛りの方言を話し、通貨は人民元が最も流通しています。
町の看板は中国語で書かれ、携帯電話は中国の通信会社の中国国内の番号が利用できます。
コーカン地区の背景
中国と隣接するミャンマーシャン州コーカンですが
政治的には不安定な土地です。
この地は「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれる大麻の一大栽培地帯となっており、
コーカンもその一角として、100年以上前からケシ栽培で生計を成り立たせていた地域でした。
そんなコーカン地区ですが、中国との関係が強まったのは1960年代頃からです。
1960年代中国は革命外交を掲げミャンマーヤンゴンの華人社会に影響を及ぼしました。
その時にミャンマー国民から反発があり、反華人デモ等も起きました。
その後中国共産党はビルマ共産党と手を組み、支援をしてきました。
1989年にビルマ共産党は分裂しましたが、現在でも当時中国から移ってきた人がコーカン地区を形成しています。
2015年コーカン事件
2015年には、中国系少数民族の武装勢力による襲撃がきっかけとなり、
ミャンマー国軍が中国国境に接するコーカン族居住地を空爆する事件が起こりました。
現地住民の多くが国境を越えて中国に避難しました。
現在は一時収束しているのですが、コーカン地区には独立以降、
ビルマ族と、その他中国系少数民族との衝突が絶えないというのは事実です。
日本のメディアはアジア地区の紛争をあまり報道しない傾向にあるように感じますが
実際には中国及び近隣地区での紛争は不定期に発生しているのです。
まとめ
いかがでしたか?
今回はミャンマーで多くの中国人が生活しているコーカン地区について説明しました。
大陸で多くの国と面している中国では国境付近の地域と深い関係にあることが多く
時には紛争の火種になることもあるようです。
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