中国人旅行者が増える一方で、詐欺まがいの旅行会社も横行しています。
実際に最近ニュースになった中国国内の旅行被害について説明します
300元(約6000円)で5泊6日香港マカオツアー
中国人にとって香港・マカオは気軽に行きやすい旅行先であり、以前までイギリスやポルトガルの領土だったため
異国の雰囲気も感じられることで人気の旅行先になっています。
香港マカオへは通行証が必要ですが簡単に申請取得できるのも他の外国旅行よりも利用者が多い要因になっています。
そして今回問題となっているのが
300元(6,000円)で5泊6日の香港マカオ旅行が売り出されて、実際に利用した旅行者からその詐欺まがいの実情が伝えられました。
実際南京からツアーに申し込んだ300人の旅行客が受けた内容は以下のようです
激安ツアーの裏側
今回このツアーに参加した旅行者の多くがWechatグループから申し込みを行っていたようです。
Wechatでの説明では
「鉄道航空局助成による特別価格300元 ツアー」
等とうたい、特別ツアーという値段設定になっていました。
申込を行った旅行客の多くが60歳以上の年配客で、その多くがWechatの「健康に長生」グループ等の申し込みでした。
南京からシンセンまでは新幹線とバスで約8時間くらいの道のりでした。
シンセンで一泊して翌朝香港へ向かいました。
香港では一日観光をして通常の団体旅行と同じ内容でしたが、
そこからが地獄の始まりでした。
自由に出ることの出来ない地下の店
ガイドに連れてこられたのは地下にある貴金属店でした。
全員が中に入ると出られないように門が閉められ、
そこから4時間の強制的な買い物時間となりました。
それでも何も買わないと別の部屋に連れられて
女性店長らしき人物からこういわれました。
「あなたたちはなぜ何も買わない!!
買い物しないと外に出られないよ!!!!」
出られなくなりました。
部屋は狭く、イスも無い場所でとても不安になるような場所でした。
ガイドにどうすればいいのか尋ねると
「何も買わないと絶対に外に出られない。何でもいいから買うしかないです。」
と言われ、ある人は仕方なく1万元のネックレスを強制的に買わされました。
延々と続く強制買い物ツアー
地獄の強制買い物ツアーはそれで終わることなく
その後も、時計店、お土産店と続きました。
そこでも買い物をしないと店から出ることができず
そこでガイドがはっきりと言ったのは
「ここで買い物をしないと今後のフェリーチケットも食事も提供できません!」
という信じられない言葉でした。
結局連れられた先で毎回買い物を行うことで、出費は何千何万元となり、
その商品も帰って確認するとニセモノであったりと散々でした。
Wechatで気軽に危ない情報が発信できてしまう
このような恐ろしい旅行がまかり通っている背景には
Wechatとインターネットを使うことで集客が出来てしまう点があります。
Wechatグループで健康に関する情報を流しながら
特別キャンペーンとうたった今回の格安旅行が流れてきたら
多くの人が信用して申込をしてしまったということです。
闇ガイドに騙されないために
もちろん中国にも旅行代理店には正規の許可証がありますので
それらの会社で、契約内容を確認した上で申込をしないと
同じような詐欺被害に引っかかる可能性があります。
日本に訪れる中国人旅行客が増えている現在
闇ガイド等の悪影響が日本に及ばないように対策をしていく必要があるでしょう。
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