ニーハオ!イマチュウ代表のバヤシです。
イマチュウは、日本と中国に拠点を持って活動しながら、最新の中国トレンドをお届けするメディアです。
今回は中国女性の間で結構人気があるファッションレンタルサイト―「衣二三」について紹介したいと思います。
「衣二三」とは
衣二三は2015年12月に設立され、ファッションレンタル・配送サービスを中国女性に提供しています。ユーザが会員登録すれば、毎月499元(約8300円)で1回あたり3着のレンタルを、回数上限なしで利用できます。アプリで好きな服を選ぶだけ、自宅まで届ける便利なサービスです。更に、気に入った服も購入できます。2018年9月時点に、衣二三の会員数が1500万人を超えています。
衣二三の本部は北京王府井にあり、北京・上海・広州に倉庫とランドリー工場があります。
去年の投資Cラウンドで、衣二三は5000万ドルの資金調達ができました。
アリババグループ、ソフトバンク中国をはじめ、多くの投資機構から資金調達を受けました。
実は、「衣二三」という名前に工夫があり、中国語で「衣」はClothes服の意味で、レンタルを想起させます。そして、中国語で「衣」の発音が数字の「一」と同じですので、「衣二三」は非常に読みやすいです。
「衣二三」生まれた背景
衣二三のヒットにはちゃんと理由があるようです。この時代こそ、このようなファッションレンタルサイトが生まれたのではないかと思います。
近年、レンタルサービスが非常に流行っています。レンタルバイク、レンタルカー、レンタルアンブレラなど、複数の人があるものをシェアするのは経済的且つエコだと思われます。特に中国の都市部の人はシェア・レンタル というライフスタイルに関心が高いです。
またレンタル衣装サービスは女性からのニーズが中心です。多くの女性は服が好きで、いつも流行の服が欲しいけど、たまには違うスタイルの服もチャレンジしたいと思う人が多いです。
しかし、服を買うには結構お金がかかります。このようなジレンマに陥る女性が少なくないのが事実です。
この問題はファッションレンタルサービスを利用すれば、簡単に解決できます。毎月定額の料金を支払うだけで、好きな服を何着選べます。飽きたら、また違う服に変えられ、大金をかけずに、いつもオシャレな服が入手できるサービスです。このようなニーズに満たすのは、衣二三の成功の一因だと思います。
「衣二三」の強み
数多くのユーザーを持つ衣二三の強みには、以下のようなことが挙げられます。
①コスパの良さ
毎月499元の利用料金に設定しているので経済的負担はそこまで多くありません。中国で安い服はもちろんありますが、質のいい、オシャレな服が欲しいなら、一着に499元、それ以上のお金をかける可能性があります。でも、衣二三を利用し、毎月499元を払えば、好きな服を好きなだけ選択することができます。
また、衣二三が取り扱っている服の種類も非常に豊富です。ARMANI JEANSやPRADAなど国際的に有名なブランド品、PEACEBIRDやLILYなど中国人に馴染みのあるブランド、デザイナー独自なブランドなど、連携しているブランドが多いです。更に、日本風・韓国風・ポップ風など、異なるスタイルの服が揃えています。499元の値段で、数え切れないほどの選択肢が与えられるので、衣二三のコスパが非常に良いです。
②更新スピードの速さ
衣二三の服は常に最新トレンドへ更新しています。当時のトレンドに従い、ファッション最前線の服を入れています。衣二三のアプリでは、その時に流行っているスタイルの服がおすすめされています。更新スピードの速さも多くの女性を惹きつける理由の一つだと思います。
③ランドリーサービス
服は好きだけど洗濯がめんどくさい。と思う人は多いです。衣二三はランドリーサービスも提供していますので届いた服は洗濯後、着た服も洗濯せずに済みます。忙しい現代女性にとっては、ありがたいサービスです。衣二三は中国の「FORNET」、「天天洗衣」などのランドリー大手と連携しているので、嫌な匂い、汚れがないことが保証され、安心で利用できます。
④便利な物流
衣二三は物流にも力を入れています。アプリで注文した後、選んだ服を2~4日程度で届けます。普通の物流なら、別途料金がないですが、スピードの速い「順風物流」を指定する場合、8元の料金がかかります。連携してる物流会社がお宅まで服を取りに行くから、服返済でも便利です。
今後の展開
今まで、衣二三はレンタルサービスをメインで展開しているが、今後購入サポートも充実にて行くそうです。気に入った衣服は購入できるほか、買い取り価格は衣料のレンタル回数に応じて変動します。更に、新ブランドの創出も考えています。
その上、より良いサービスを目指し、衣二三はスタッフの拡充やコーディネート推薦のアルゴリズム改良、倉庫・クリーニング一体型の運営センターの建設などにも力を入れています。
アリババグループの資金調達を受けたので、今後中古売買サイト、ECサイト、モバイル決済、信用評価システムなどアリババのエコシステムの一部となり、それぞれのプラットフォームを活用し、展開する予定だそうです。
まとめ
いかがでしたか?日本にも、このようなファッションレンタルサービスがあります。プロのスタイリストが選ぶ、もう一つのクローゼット、プロのコーデで女子力UP、新しい洋服との出会い、クリーニング不要で節約など、キャッチフレーズを見るだけで、胸騒ぎしますよね。
今後、このようなファッションレンタルサービスがどのような発展を果たすのかは、楽しみにしましょう。
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