2017年9月29日は日中国交正常化45周年の日です。
40周年の2012年は尖閣諸島の問題で見送りになったので、10年ぶりの首相の祝電交換となりました。
日本と中国の友好化の記念すべき日ですが、日本と中国ではどのように報道されていたかを比較してみたいと思います。
日中国交正常化45周年 日本の報道
安倍晋三首相は28日夜、東京都内のホテルで中国の建国記念日「国慶節」と日中国交正常化45周年を祝う行事に出席し、来年を視野に自らの訪中と習近平(シーチンピン)国家主席の来日を呼びかけた。首脳間の相互訪問に自ら強い意欲を示すことで、日中関係改善への中国側の反応をうかがう狙いがある。
急遽参加が決まったらしく、訪中して首脳会談への意欲と、習近平主席の名前を出して、訪日の希望も伝えました。
安倍総理の外交方針が今までの中国に対する対応はどちらかと言うと抑制している印象でしたが
今回の対応は外交方針の変換を感じました。
また河野外相も式典の中で
11月に訪中して今後の日中関係強化についての具体的な議論をする。
という話もありました。
田中角栄総理が45年前北京空港で周首相と握手をしている場面の写真を見ると
ここから戦後中国との関係が始まり、紆余曲折がありながらも現在まで関係が続いているということと
今後の日中関係について改めて考えるきっかけになります。
日中国交正常化45周年 中国の報道
中国側でも報道は当然されていました。
特に人民日報系の環球時報では1面記事に掲載されていました。
その中で、
中国と日本が友好関係を築き、ここ数年の関係悪化を改善することは理性的な選択だ。
という内容がありました。
記事では王毅外相が28日に横井裕駐中国大使と会談したこともふれ、友好ムードの内容でまとめられていました。
別の記事では、
安倍首相は北朝鮮に対する戦略的な協力関係を中国と結びたがっているあらわれで、打算的な意図が感じられる。
という風にまとめられているものもありました。
まとめ
日中国交正常化45周年の式典が本来あるべき姿に戻ったことがまず嬉しいです。
領土問題など依然解決していない問題は山積していますが、
交流や対話を継続して続けることは大切だと感じました。
今後も国交イベントを絶やさずに、互いの論点・争点を両国で共有することで友好関係を継続し、発展的な関係を築いてほしいですし
安倍首相の式典参加や、11月の河野外相訪中など、関係強化に向けた意思が感じられるような内容が多かったです。
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