杭州ドリームタウンが他のインキュベーション施設と大きく異なる展開をしている!

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中国浙江省の省都杭州に「ドリームタウン」という町があるのはご存知ですか?

先週訪問しその詳細を聞き取りしてきましたので紹介します。

名前通り起業家が育つための支援体制が充実している施設だと感心しました。上海、深圳にはない施設の作りも面白く、新しいものを作る気概にあふれていました。

杭州ドリームタウンの発祥

イノベーション・起業のプラットフォームとして、建築面積123.1㎢を誇る広大な敷地に「未来科技城(海創城)」は2011年に創立されました。

国内・海外の優れた人材を確保し、スタートアップ企業を数多く惹きつけ、地域経済発展に大きく貢献してきました。

20148月未来科技城の中心エリアに誕生したのがドリームタウンです。未来科技城の優秀な人材と産業の優勢を活用し、イノベーション拠点として杭州エリアのスタートアップ集積地となっています。

ドリームタウンのコアエリアは「インキュベーション村」、「天使村」、「起業市場」の3つのブロックに分けられます。

現在ドリームタウンは多くの優良企業を育成しており、北京36Kr、深セン紫金港創客をはじめとする有名インキュベーター及び500StartupsPlug&Play等のアメリカシリコンバレープラットフォームは既にドリームタウンに入居しています。

投資資本が集まっているのもこの施設のポイントで、新しい起業プランを力強く推し進める動力となっています。

フォーラム、コンテスト、デザイン大会等のイベントはすでに1291回以上行われ、18.6万以上の人が参加しました。

日本のNHKもドリームタウンを取材し、その実情を伝え日本でも話題となりました。

杭州ドリームタウンが他の都市インキュベーションより強いわけ

ドリームタウンは上海、深圳などのインキュベーション施設と比べても独自の優位性があります。

浙江省杭州といえば、アリババの発祥地となり、ドリームタウンもアリババ本社ビルから徒歩圏内に立地しています。

アリババ本社及び他のハイテク企業も集まっているこのエリアは、いうまでもなく最先端技術の情報が集まっています。

イノベーションの雰囲気で溢れているそのエリアは、施設入居企業にも大きな刺激を与えており、スタートアップ企業はお互いに競い合い、共に発展することができます。

また、中国211大学の一校であり、世界大学ランキングでも上位に表される浙江大学は人材確保に重要な役割を果たしています。実際に入居企業の中には浙江大学の卒業者が多いのも特徴です。

また、杭州ドリームタウンは中国重点建設の一環として、政府からのサポートもあり、起業家によりよい環境を提供しています。

杭州ドリームタウンのヒューマンリソース

杭州ドリームタウンが起業家育成の柱にあるのがヒューマンリソースです。

スタートアップにとって、人材確保は大切ですが、ドリームタウンは前述した浙江大学のバックアップ以外にも、中国に帰ってきた留学生たちに良い待遇を提供したり、有名な研究者を呼びかけるなど、優秀な人材を集めるのに力を入れています。

その結果、現在ドリームタウンは浙江省において優秀人材を最も多く集める地域として知られており、杭州および中国の青年たちが杭州に戻って起業するというケースが相次いでいます。

杭州ドリームタウンの豊富な支援システム

ドリームタウンでは起業コストを下げ、サービスを向上することを目標として、豊富な支援サービスを準備しています。

人材と資本の協調発展を目指し、政府基金をはじめ、社会資本を積極的に導入することで、スタートアッププロジェクトに活力を注ぐことができます。

起業家に必要な仕事・生活・ビジネス需要をトータルでサポートしているのが特徴です。

他の都市部のインキュベーション施設と比べても、圧倒的に住みやすく、仕事しやすい環境を目指しているのがわかります。

特徴のあるレストラン、落ち着ける喫茶店、健康を保つスポーツジム、公衆無線WIFIなどインフラ施設も充実にしています。

バス停、空港の建設により、アクセスも便利で、施設内のコニュニティでの情報交換・コミュニケーション・アイデア交流の機会も充実しています。

アリババクラウドサービスを入居企業に無料に提供しているのも杭州ドリームタウンの特徴です。

浙江大学との間にパートナー関係を作り、浙江大学の実験室と技術プラットフォームも使えるようになっています。

財務・法務・知的財産権などの仲介サービスも充実しており、入居企業が最初に迎えるであろう課題をすべて解決してくれる体制が整っています。

杭州ドリームタウンは自然とハイテクの調和を目指している

インキュベーション施設と聞いて、多くの人はハイテクパークのビルの一角をイメージする人が多いでしょうが、杭州ドリームタウンはその趣が異なります。

ドリームタウンは実に880年以上の歴史をもち、章太炎旧居、四無糧倉等文化保護建築及び数多くの歴史的建築を持っています。

自然環境と文化遺跡を守りながら、従来の旅行業務以外に、ハイテク企業、スタートアップ空間をミックスして育成することで、自然とハイテクの調和ができています。都市のインフラを使いながら、自然を感じることができるインキュベーション施設は唯一無二と呼べるでしょう。

杭州ドリームタウンの描く未来

杭州ドリームタウンは、夢を作り、夢を追いかけ、夢を叶う場所として全国中に注目されています。

アリババという中国の絶対的なIT王者が存在する強みを生かし、今後もそのイノベーション展開はより加速していくでしょう。

 

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