Wechatの提供するミニプログラムの可能性

中国トレンド

ニーハオ!イマチュウ代表のバヤシです。

イマチュウは、日本と中国に拠点を持って活動しながら、最新の中国トレンドをお届けするメディアです。

今日はWechatで展開されているミニプログラムについて説明致します。

中国ではミニプログラムが中国のメディアに革新を起したといっても過言ではない程大きな変革を起しています。

中国で情報発信やアプリ開発を展開していきたい人は必読です。

 

Wechaミニプログラムの人気が高まっている

中国では微信小程序と呼ばれているミニプログラムは、インストールが不要で利用できるWechat内の機能です。ゲームや、EC、チャット、メディア、広告など展開の幅は広いです。

Wechat内に標準搭載されているので、利用者も増えており、Wechat利用者の半数程度(約5億人)が現在利用しています。2017年から運用開始された新しいサービスなので、変更や機能追加も頻繁に行われてます。

 

今年一番流行ったミニプログラム

跳一跳というミニプログラムが今年の初旬に一大ブームになりました。内容は実に単純でプレーヤーは画面を押してジャンプをし(押す時間で飛ぶ距離が変わる)、進んでいくゲームです。

この跳一跳の累計ユーザ―数は3.1億人を超え、一日のユーザーは約1億人となっています。(2018.2月)このゲーム内での広告枠が販売されたのですが、その金額は5日間の掲載2000万元(3.4億円)で、ナイキが購入しました。

 

ミニプログラムの使い方

ミニプログラムはWechatをダウンロードすると標準でついてきます。

ミニプログラムで検索される流れは大きく分けて

・Wechat内の検索

・近くのミニプログラム

・ミニプログラム履歴

の3つです。

興味のあるキーワード(例えば 日本旅行 とか)を入れて探す人もいますし、近くの店のミニプログラムが自動で出てくるのでその中から選んだり、過去に選んだ履歴から選ぶこともできます。

近くのミニプログラムを選ぶと「レストラン」「美容」「サービス」等のカテゴリーで選別することも可能です。

例えば「レストラン」カテゴリーを選ぶと最寄りのレストランのミニプログラムが出てきます。そして店をクリックすると割引サービスなどのチケットが受け取れることが多いのでユーザーのアクションを促しやすい流れが作れます。

 

ミニプログラムの特長

ミニプログラムですがサービスリリース当初はイマイチ便利な機能と感じませんでしたが、改良が重ねられるにつれ使いやすくなってきました。特に便利な点は以下の通りです。

1.Wechatの検索機能で検索されやすい

昨年からWechatは検索機能を搭載しました。それに伴い今までは百度などの中国検索エンジンを利用していたユーザーもWechat内で検索を行うという流れも生まれつつあります。そんな中でWechat内検索においてミニプログラムは上位に上がってくる可能性が高いので、検索からの流入も期待できます。

 

2.Wechat内での広告が展開しやすく拡散効果が高い

Wechatは中国人であれば基本的に全ての人がダウンロードしているといっても過言ではないアプリです。友人同士のWechatのやり取りでミニプログラムをシェアしたり、自身のタイムラインにアップすることで拡散効果が得られます。

 

3.開発費用が安い

ミニプログラムはテンセントのプラットフォームを利用して作るプログラムなので、システムを一から開発する場合と比べるとコストが安く開発期間も短いです。

 

ミニプログラムの可能性

中国ではWechat広告アカウント(公衆号)の誕生によってメディアの形態が大きく変わりました。今までの大手メディアを中心としたものから、自社媒体で独自に情報発信&拡散を行うという形に変化してきました。

そして、昨年のミニプログラム誕生で広告の形態が大きく変化していくことが予想できます。例えばある商店が店舗PRや集客を目指す際に、ミニプログラムを使うと、プログラム内に会員カード、割引券、キャンペーンチラシなどの機能を入れることができます。また、EC機能をつけると購入までの誘導も可能です。

まだサービス開始から1年程度ですが、ミニプログラムを作る企業や店舗は増えており、集客ツールとしても運用が可能なので、インバウンド向けツールとして展開することで、訪日中国人向けの集客に繋げることは可能だと考えます。

 

いかがでしたか?今回は中国のテンセントが提供するミニプログラムについて説明しました。

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