中国で一番人気の中古フリマアプリ「閑魚」

中国トレンド

ニーハオ!イマチュウ代表のバヤシです。

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今日は中国のフリマアプリ「閑魚」について説明します。

近年若者の間で非常にはやっているアプリで、今まで中国では絶対に流行らないといわれていた中古市場の開拓をしたという意味でも非常の注目されています。

アリババが展開する小売プラットフォームの中でも、タオバオ、Tモールに続く第三のプラットフォームにまで成長した閑魚」について注目してほしいです。

そんな勢いのある中古フリマアプリ「閑魚」についてみていきましょう。

中古品売買アプリ閑魚の概要

閑魚」はアリババグループが運営しており、2014年に創立されました。

今年97に催した閑魚2018年戦略発表会では、閑魚のユーザ数が既に2億以上になり、昨年8月から今年7月末まで閑魚GMV(Gross Merchandise Volume)が約900憶元に達成したと発表されました。

閑魚の機能は充実しており、実際に使ってみると、そのUXのすばらしさが感じられると思います。

日本では一般的なフリマアプリですが、中国では画期的なアプリとして登場しました。

基本的な流れは日本のフリマアプリと同じで、写真撮って情報をアップロードし、オンラインで希望者とやり取りを行います。価格設置などは販売者が自由に設定できます。

商品は携帯、デジタル家電、生活雑貨、アパレル、電気製品、化粧品等に分類され、検索しやすくなっています。複雑な店舗登録手続きせずに出品できるのが一番の魅力で、現在、ios、アンドロイドの各アプリストア対応しています。

中国で中古市場が売れるようになった理由

中国では中古市場は、安くて悪いものというイメージがついており、今まで開拓が進んでいませんでした。しかしここ数年中国の経済成長とともに、市場にも循環型経済という概念が少しずつ生まれており、エコロジーの観点からも中古市場に興味を持つ人も増えています。

閑魚はこのようなエコプラットフォームを構築し、誰でも気軽に出品できるようにしたことで、多くの利用者を獲得しました。また、その運営母体がアリババであることも、普段タオバオやTモールを利用している消費者に安心感を与えることになったでしょう。

中国のフリマアプリ閑魚の発展戦略

アリババグループ傘下のプラットフォームとして閑魚はタオバオ、Tモール、アリペイ、ゴマ信用等のアリババ系のシステムと連結しています。

タオバオID或いはアリペイIDを持っていれば、そのIDを使って閑魚にログインできます。タオバオで買ったものは自動で閑魚にも情報登録されるので、簡単に転売することができるのもポイントです。

タオバオに出店登録すれば自動的に閑魚にも出店できるようになります。アリペイとゴマ信用は取引のセキュリティを保証するので、安全面での保証がとれるようになっています。

オンライン以外でも、閑魚はビジネスパートナーとなる業者の加入を増やしています。既に「回収宝」、「衣一二」などと業務提携を行い、中国の中古市場のシェアを拡大しています。

中国のフリマアプリ閑魚の新サービス

閑魚は従来のサービス以外にも、続々新たなサービスを打ち出しています。

2018年戦略発表会で「信用回収」・「閑魚優品」・「閑魚賃貸」・「閑魚無料品」四つの新機能を発表しました

「信用回収」というのは、ゴマ信用で個人の信用点数が600点を超えた場合、「先払い後に商品を販売できる」権利が該当ユーザーに与えられるので、出品者の負担が軽減します。

「閑魚優品」は価格の高い商品に対して、プレミアム製品の選択と価格設定を行い、等級制度を推進し、高級品やプレミアム商品市場を開拓しようとしています。

閑魚は不動産産業にも業務を広げ、「閑魚賃貸」というサービスで賃貸物件を取り扱い始めました。

「閑魚無料品」は、現金ではなく、信用度と取引量等によりもらえた闲鱼コインを利用すれば ただでものをもらえます。コインの利用を促進することで、よりこのアプリへの利用頻度を高めようとしています。

この四つの新機能にて、閑魚のサービス質をあげ、より多くユーザを惹きつけることを目指しています。

閑魚コミュニティ

閑魚には「魚塘」というグループが数多く存在しています。これは同じ好み・趣味を持つ人たちが一つのグループに集まり、楽しくコミュニケーションできるようになっています。

閑魚はこのようなアイディアや趣味のシェアなどをサポートしており、ECプラットフォームだけではなく、新しい生活スタイルを生み出すコミュニティと形成しています。

中国の中古フリマアプリ「閑魚」まとめ

いかがでしたか?今回は中国の中古フリマアプリ閑魚」について説明しました。

中国では絶対に普及しないといわれていた中古品市場がここまで大きなマーケットに成長した背景には、アリババの信用スコア制度や、中国人の消費に対する意識の変化も大きく影響しています。

固定概念で中国という市場を見るよりも、変化の流れをつかみ取ってそれに合わせたサービスを展開していく方が可能性が大きいでしょう。

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