中国人が認める日本のビジネスマンベスト5

中国トレンド

「中国人って日本人のこと嫌いなんでしょう?」

いまだに日本の友人からもそんなことをいわれることがありますが、中国人の中でも評価されている日本人はたくさんいます。特にビジネス界において戦後の復興を遂げたその原動力となった企業家は多くの書籍が中国でも出版されていたりと注目を集めているのです。

今回は中国で知名度が高い数人の日本人ビジネスマンについて、中国の検索エンジン大手百度の「百度インデックス」で実際に検索指数を調べてみました。

百度インデックス(Baidu Index:中国検索エンジン大手ー「百度」のビッグデータに基づいた統計分析プラットフォームである。あるキーワードの一定時期の検索数と変動図が統計されている。

 

今中国で一番人気のある日本人経営者は誰なんでしょうか?

その結果をランキング形式で発表します。

中国人が認める日本のビジネスマン5位 柳井正(ユニクロ)

柳井正(1949年2月7日-) 

百度インデックス258(日平均値)

ファーストリテイリング(ユニクロ)の代表取締役会長兼社長。また、あまり知られていませんが、2001年よりソフトバンクの社外取締役をも務めています。ユニクロを一代でここまで大きくするのは、柳井正さんの紛れもなく本物である経営手腕の証明です。

ノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミン銀行と共同で世界最貧民国の一つであるバングラデシュの人々により良い服を提供する為に「グラミンユニクロ」を設立し、社会貢献活動にも精力的です。

中国でもユニクロは大人気で、一度中国市場に進出した後撤退しましたが、最挑戦を成功させ今では有名デパートやモールには必ずといっていいほど進出しています。 

中国人が認める日本のビジネスマン4位 盛田昭夫(SONY)

盛田昭夫(1921126日〜1999103) 

百度インデックス289(日平均値)

日本の技術者・実業者であり、電気機器メーカーソニーSONY)の創業者として世界中に知られています。1946年に共同創業者である井深大とソニーの前身となる東京通信工業を設立し取締役に就任します。

共同創業である井深大と同じように技術者出身ですが、主に資金調達および営業活動を担当しており、トランジスタラジオやウォークマンを世界に広めた立役者です。歩きながら音楽を聴くという我々の日常があるのはソニーがあったからと言っても過言ではありません

日本では井深大さんの方が知名度があるように思えるのですが中国では森田昭夫社長がランクインしました。 

中国人が認める日本のビジネスマン3位 松下幸之助(パナソニック)

松下幸之助(18941127日〜1989427日) 

百度インデックス:518(日平均値)

Panasonic(パナソニック)を一代で築き上げた創業者です。「経営の神様」という異名を持っています。22歳のときに当時勤めていた会社を健康がすぐれなかったこと、自ら工夫したソケットをつくりたいということを理由に退社し、23歳のときにPanasonicの前身となる「松下電気器具製作所」を創業しました。48歳のときに戦争の為に軍から要請を受けて、やむなく民需から軍需に移行したり、51歳のとき、GHQから7つの制限を受けるなど様々な困難がありましたが、現在もそうであるように、Panasonicは世界的な企業に成長しました。社長退任後は、なんと84歳という歳で「松下政経塾」を設立し、理事長兼塾長に就任しました。

昭和62年に中国本土に工場進出して以来、中国の家電市場にも大きな影響を与えました。今年北京に松下幸之助の記念館が作られるというほど中国の人にとっても知名度が高く、評価されている一人といえるでしょう。

 

中国人が認める日本のビジネスマン2位 稲盛和夫(京セラ)

稲盛和夫(1932年1月21日ー)  

百度インデックス:1,349(日平均値)

京都セラミック(現:京セラ)の創業者にして現名誉会長であり、第二電電(現:KDDI)の創業者でもあります。2010年からは日本航空(JAL)の代表取締役会長として就任し、時の首相鳩山由紀夫から日本航空の立て直しを要請され無給で立て直しを行ないました。結果、日本航空は立て直しに成功しました。また、同年2010年には内閣特別顧問にも任命されています。これだけの経歴をもつ経営者も少ないでしょう。

稲盛和夫はこの他にも「盛和塾」をつくり経営者の育成にも力を入れています。これまでの日本のみならず、今の日本、そしてこれからの日本に貢献している経営者と言えるでしょう。

そして、稲盛和夫も本を多数出しています。著書の中に、生き方 人間として一番大切なこと」、「働き方」、「アメーバ経営 ひとりひとりの社員が主役」は中国でもベストセラーとなり多くの経営者のバイブルとなっています。

中国人が認める日本のビジネスマン1位 孫正義(ソフトバンク)

孫正義(1957年8月11日ー)   

百度インデックス:2,562(日平均値)

ソフトバンクグループの創業者として知られ、ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長やヤフー取締役、スプリント会長、福岡ソフトバンクホークス取締役などを務めています。中国大手企業アリババにも出資しました。経済誌「Forbes JAPAN」を発行するアトミックスメディアが発表した保有資産をもとにした「日本長者番付 2018」により、孫正義は22930億円の資産額で2年連続トップに輝きました。

アリババをはじめ多くの中国企業にも投資を行っている孫正義会長は中国の起業家にとってもあこがれの存在で、ソフトバンクビジョンファンドの投資を受けている優秀な中国スタートアップ企業も多いです。

まとめ

いかがでしたか?今回は中国人の認める日本人ビジネスマンベスト5について説明しました。

中国の経営者は自国だけでなく、他国の経営者はそのビジネスモデルを積極的に学ぼうという姿勢が感じられます。中国の書店には日本人経営者の著書が多数並んでおり、その関心の高さがうかがえます。

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