ニーハオ!イマチュウ代表のバヤシです。
イマチュウは、日本と中国に拠点を持って活動しながら、最新の中国トレンドをお届けするメディアです。
今日は6月30日から中国の資金管理体制が大きく変わりますのでそのポイントについてお伝えします。
関連記事はJBの
を参考ください。
網聯とは
網聯というのは支付宝(アリババ)、財付通(テンセント)といった銀行以外の金融プラットフォームのお金の流れを一元管理する機関です。
実際に運営が開始されるのは6月30日からです。今までは銀連(2004年~)が銀行経由での資金の流れは全て把握できていましたが、年間約370兆円にまで膨らんだモバイル決済の管理を行うことが目的だと思います。
簡単に言うとそれまでは銀連という銀行カード決済の一元管理をしていたのですが、銀連では対応できない範囲であるアリババやテンセント系金融を使った出入金が増えたため設立されることになりました。
網聯設立最大の目的は?
今までは銀連(2004年~)が銀行経由での資金の流れは全て把握できていましたが、年間約370兆円にまで膨らんだモバイル決済の管理を行うことが目的だと思います。
その中でも最大の目的は洗銭と呼ばれるマネーロンダリング横行が増えており、その抑制だと思います。
例えば少額の売上をWechat個人アカウントに入金するような形をとれば当然管理は困難となり、脱税等の温床になりかねないのですべての流れを管理する必要があるというのは納得です。
最も利益を得るのは誰?
網聯設立で最も利益を得るのは中国人民銀行でしょう。
網聯の筆頭が部主であり、人民銀行単独で12%、関連機関入れると18%となります。一方、支付宝(アリババ)、財付通(テンセント)は共に9.61%となっています。
アリババとテンセントを同比率とし、政府の管理下に置くことで特定企業が突出することを抑制しています。
消費者に与える影響は?
消費者にどのような影響を与えるかですが、おそらく消費者に大きな影響は無いと思います。
懸念される手数料の増加は今のところ無いようですし、各社で展開していたサービスについての規制も無さそうです。ただ今後資金の移動や利用金額についての制限がかかることはありえそうです。
既に4月1日からスマホ決済のQRコード読み取りによる支払いは1日500元を上限に制限されていますし、政府通達による規制が今後も設けられることは想像できます。
まとめ
いかがでしたか?
中国のモバイル決済における管理強化は普段中国で生活する人にも影響を及ぼす点もありそうなので注意して動向を追っていきたいです。
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