徹底解説!中国の三大おやつブランド「百草味」「良品鋪子」「三只松鼠」

中国トレンド

仕事の合間やリラックスしているとき、おやつって欠かせないですよね

時折おやつを無性に食べたくなるような瞬間があるかと思います。そうでなくても、美味しいおやつを食べると、気分もよくなりますよね。

中国のおやつってどんな印象ですか?正直数年前までは日本人にとって中国のおやつってそんなにおいしいイメージが無かったと思います。

しかし、今中国のおやつを食べると感じるのは、めちゃくちゃレベルが上がっているということです。

中国には、百草味、良品鋪子、三只松鼠というおやつの三大ブランドがあるということをご存知でしょうか?おやつ業界のトップ3とも呼ばれるほど中国人に愛される、現代中国を代表するおやつブランドです。

今回は、中国おやつ業界の三大ブランドを皆さんに紹介したいと思います。

百草味とは

浙江省杭州市に拠点を置く百草味は、お菓子の製造・食品加工・貿易・倉庫管理・物流をワンストップで執り行う、オンラインでのビジネス経営とニューリテールを一体化した総合型サービス企業です。

「より多くの人に、安心で健康的な食品を提供する」ことを使命として事業を展開し、今や中国おやつ業界の三大ブランドのひとつに数えられるまでに成長しました。

ナッツ、ドライフルーツ、お菓子、肉類のおやつなど、ラインアップが非常に豊富です。

実体店舗の一号店が2003年に杭州で設立されてから暫く経った2010年に、百草味はEコマース事業を展開し始めました。

毎年11月11日の「独身の日」に催されるオンラインバーゲンセールに参戦し、2012年に500万元、2013年には2140万元の好成績を上げました。2014年には、5月17日を「食いしん坊の日」と銘打ち、このキャンペーンに成功したことで、EC業界のセールの手本となります。

勢いに乗る百草味は2016年、映画とテーマソング「好想你」とタイアップして映画業界にも参入し、A株株式市場に上場しました。

2017年の売上は40憶元と、わずか7年の内に売り上げは174倍に膨れ上がりました。同社は2018年からニューリテール戦略を全面的展開しており、「爆品計画」なる爆発的ヒット商品の展開を進めており、Tモールやピンドードー等のECプラットフォームでの売上も順調です。

実店舗も杭州エリアに展開しており、オフライン上での影響力も増しています。

百草味の杭州本社には約1000人のスタッフが働いており、自社内に撮影スタジオや、編集室、顧客対応等のスタッフがいます。

2019年1月に、中国で大人気のアイドル「易烊千玺」が百草味のイメージキャラクターになり、若年層の支持をより一層獲得してきました。

良品鋪子(BESTORE)とは

良品鋪子は、2006年武漢で実店舗を展開以降、食品開発・加工小分け・リテールサービスを包括的に取り扱うブランドへと進化していきました。

現在は、37の販売ルートと2100店以上の実店舗を揃え、オンラインとオフラインを融合させたビジネスを展開しており、年商54憶元を達成しています。

同社の使命は、「高品質の食品を提供し、美味しさで世界が感動させる」、というもので、喜びを文化の基礎に据えています。お菓子のラインナップも豊富で、ナッツ、お菓子、シーフードのおやつなどが販売されています。

2019年1月には、国内外で人気を博した呉亦凡(ウー・イーファン)をイメージキャラクターとして、影響力を更に強めています。

2019年6月にブリュッセル(ベルギー)で開催されたiTQi優秀味覚賞で「三ツ星」を一つ、「二ツ星」を二つ、「一ツ星」を五つ獲得する好成績を残しました。

三只松鼠(Three Squirrels)とは

味わい深い顔をした三匹のリスがトレードマークです。

2012年に安徽省に設立された同社は、オンライン販売を主力とするおやつのブランドです。ナッツ、ドライフルーツ、肉系のおやつなど、数多くのおやつを取り扱っていますが、リスだけにナッツ類が充実しています。

11月11日のオンラインセールにおいて、7年連続でTモール食品売上高第一位を獲得しており、Tモールで一億人を超えるファンの獲得に成功しています。

可愛いリスのキャラクターが人気を博しており、高い評判を得ています。企業のコンセプトは「全ての人が気持ちよく」、デジタル化で食品産業を深化させ、IP化でブランド多元化発展させることに取り組んでいます。

三只松鼠は2019年7月12日に株式上場、株式市場では、「国産おやつの第一人者」と呼ばれています。

百草味 良品鋪子 三只松鼠 の比較

これら三つのブランドは一見すると違いがよくわかりませんが、その商品や経営哲学にはかなりの差があります。見ていきましょう。

経営方針:

ニューリテール戦略で先手を打った百草味は、全種類・全販売経路・全経営戦略でニューリテールを展開しています。オンラインでの支持率はNo1でナッツとドライフルーツを分けた小袋などUXを高める工夫に力を入れています。

対外的に百草味の理念や経営方式を広める百草味大学も設立し、コンテンツECと人材育成を重視しています。

実店舗から誕生した良品鋪子は元々はオフラインを中心に商売していましたが、現在はオフラインとオンラインの融合に力を入れ、ニューリテールを展開しています。

三只松鼠はオンラインをメイン市場とし資源を集中しており、EC販売を主力にしています。

商品のラインナップ:

全社ともに、ナッツ、ドライフルーツ、肉系のおやつ、お菓子など様々なおやつをラインナップしていますが、良品鋪子が幅広くお菓子を取り扱っているのに対し、百草味は三只松鼠はナッツに力を入れています。

三只松鼠は最近、飲み物やお茶の取り扱いも始めより広い層に向けて展開しています。

味:

ネットの口コミを見ると、三只松鼠のおやつの口コミが高い傾向にあります。百草味のおやつは濃厚で本物志向なので、素材の味を味わいたい方にとって百草味は良い選択でしょう。良品鋪子のおやつはうま味のバランスが取れており、外れが少ないと言えるでしょう。

値段:

値段には大きな差がないですが、百草味と三只松鼠はECモールの限定セールを定期的に利用しセールを展開しています。

ターゲット:

三只松鼠は20代、30代の若年層をターゲットにすると明記しています。

百草味の購買層は20歳から35歳の割合が70%以上と多いのが特徴で、パッケージデザインや商品開発にも若い女性向けの展開がとられています。

三只松鼠も同じく若年層がメインターゲットであることに間違いはないでしょう。

まとめ

いかがでしたか。今回は中国三大おやつブランドを紹介いたしました。

日本で買えないものも多数ありますので、中国へお立ち寄りの際のお土産としてもよさそうです。

イマチュウでは百草味の視察ツアーもやっております。

日本のお菓子との違いや現地の好み、販売戦略など得るものが大変大きなツアーとなっています。

中国の食に花を添えるお菓子たち、興味のある方はお気軽にお問合せください。

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