九州各県の中国向けSNS運用ランキング

中国トレンド

ニーハオ!イマチュウ代表のバヤシです。

イマチュウは、日本と中国に拠点を持って活動しながら、最新の中国トレンドをお届けするメディアです。

今日は弊社の所在地である九州地区の各自治体(県)が中国向けSNSでどれくらい発信力があるかについて調べてみました。

 

九州地区でもインバウンドの重要性が盛んに議論されていますが、

実際にどの程度各県の公式アカウントではフォロワーを獲得できているのか?

フォロワーからイイネやシェアなどの反応はあるのか?

それぞれSNSを通じてどんな内容を展開しているのか?

 

各県の運用しているSNS公式アカウントを分析するとその実情が見えてきました。

今回分析したSNSは中国の2大SNSとして利用されている微博と微信のうち、

微博を対象とし、その県の公式アカウントとして最もフォロワーが多いものをピックアップしました。

 

※記載のフォロワーアクションは5月27日の測定時点で、最新トレンド記事に上がってきた5記事のイイネ、シェア、コメントの総数です。

※記載の微博レベルは微博独自の統計方法により、設定されたレベルです。記事の更新が頻繁で、フォロワーアクションが多いほどレベルも上がっていきます。

 

福岡県

 

サイトアドレス:https://www.weibo.com/fukuokacity?refer_flag=1001030201_&is_all=1

運営:福岡貿易会上海代表所

認証:有

記事数:1,936記事(4位)

フォロワー数:23,913人(3位)

フォロワーアクション:93(5位)

微博レベル:Lv21(6位)

最近の更新頻度は少なくなっており、2017年1月を最後に更新が止まっている状況でした。

内容は季節に合わせたイベント情報などが多かったです。

福岡県では他にも福岡県中小企業振興中心上海代表所の運営している公式アカウントもあり、フォロワーは約3000人程いました。

佐賀県

サイトアドレス:https://www.weibo.com/lovezuohe?refer_flag=1001030201_&is_all=1

運営:佐賀県観光連盟

認証:有

記事数:2,940記事(3位)

フォロワー数:38,856人(2位)

フォロワーアクション:175(3位)

微博レベル:Lv33 (2位)

SNSはほぼ毎日更新されており、写真も微博で一斉掲載できる9枚を上手に利用している印象です。またハッシュタグも必ず付けているので検索で探し出しやすい配慮もされていました。

佐賀県の施設やおすすめの観光情報など読者が読みたいと思えるような内容が豊富に掲載されていおり、内容も充実したものが多かったです。

佐賀県は春秋空港からの中国直通便も週3本出ており、中国の旅行客も多いので積極的なSNS展開がされているようです。

 

長崎県

サイトアドレス:https://www.weibo.com/changqipr?refer_flag=1001030201_&is_all=1

運営:長崎県

認証:有

記事数:3,388記事(2位)

フォロワー数:20,656人(4位)

フォロワーアクション:430(1位)

微博レベル:Lv36(1位)

ほぼ毎日更新されており、内容は長崎観光情報を中心に、他記事のシェア等バリエーションも持たせていました。
24時間対応の多言語電話対応サービスなど、長崎県は観光施設に外国人が訪れた際の対応が丁寧にされている印象です。
フォロワーアクションが1位になっているのは、最近書かれたカステラの記事が175シェアされたことが大きな要因と思われます。
長崎県は微信(Wechat)の公式アカウントも取得しており、中国SNSで展開が必須と言われている微博と微信両方を上手に展開しています。

熊本県

サイトアドレス:https://www.weibo.com/u/2537989652?from=page_100505_profile&wvr=6&mod=like&is_hot=1

運営:熊本県貿易協会上海代表所

認証:有

記事数:1,413記事(5位)

フォロワー数:51,793人(1位)

フォロワーアクション:427(2位)

微博レベル:Lv24(5位)

ほぼ全ての記事にくまモンを登場させているブランディング戦略をとっています。
くまモンは中国でも人気のキャラクターとして知名度が高く、中国内でも多くのイベントなどで登場しており、その人気をSNSにも上手に活用しています。
他の県と違い、キャラクターが全面に出ているので親しみを感じやすく、フォロワー数が九州で1位となっています。
公式では無いようですが、くまモンを名乗ったアカウントが情報発信をしていたりもしており、熊本全体の盛り上がりを支えているようです。

大分県

サイトアドレス:https://www.weibo.com/japanoitaprefecture?refer_flag=1001030201_&is_all=1

運営:日中経済協会上海事務所大分県

認証:無

記事数:1,088記事(6位)

フォロワー数:5,715人(5位)

フォロワーアクション:58(7位)

微博レベル:Lv26(3位)

大分県は大きく2つの微博アカウントがあり、一つは日中経済協会大分県上海事務所が運営しているもので、もう1つは大分県観光地域振興局が運営する「温泉大分」というアカウントです。

他記事のシェア内容が多く、観光地やグルメの内容が充実しています。

 

鹿児島県

サイトアドレス:http://weibo.com/visitkagoshima?refer_flag=1001030201_

運営:鹿児島特産品協会上海代表所

認証:有

記事数:943記事(7位)

フォロワー数:5,106人(7位)

フォロワーアクション:77(6位)

微博レベル:Lv21(6位)

ここ数カ月の更新は少なかったです。

鹿児島県には県のアカウント以外にも、鹿児島市の公式アカウントや、鹿児島ゴルフ場も公式アカウントを持っています。

 

宮崎県

サイトアドレス:http://weibo.com/u/3560474212?refer_flag=1001030201_

運営:宮崎県上海代表所

認証:無

記事数:1,573記事(4位)

フォロワー数:5,651人(6位)

フォロワーアクション:77(6位)

微博レベル:Lv25(4位)

地鶏や宮崎牛などグルメ情報が豊富に掲載されています。実際の店舗情報も書かれているので、興味があれば自分で調べていけるようになっています。

今年の5月から微信(Wechat)公式アカウントも運用を開始しています。

 

まとめ

九州各県の微博アカウントを比較してみると、フォロワーが最も多いのが熊本県となっていました。くまモン人気が大きく影響しており、キャラクターを全面に押し出した展開が受けているのだと思います。

また佐賀県、長崎県がほぼ毎日丁寧にSNS発信を展開されていました。オリジナルの記事以外にも他記事からのシェア等を有効的に活用したり、ハッシュタグをつけることでフォロワー増加をはかっており、SNS対応がしっかりしている印象を受けました。

 

但し正直な感想を言うと、各県の課題も多くあると感じました。

公式アカウントの特性として、幅広く校正な情報を展開することを重視するあまり、個人が楽しむツールとして使っているSNSに向いていないような内容や情報が多く、フォロワーも1万人以下の県もあり、県の公式アカウントとしての発信力が高いとは言えないのが実情だと思います。

個人アカウントで数百万のフォロワーを持っているような人気アカウントに比べると、まだまだ改善の余地はありそうです。微博の特長をもっと活用して、フォロワー特典や、各県によるオリジナル取材記事や、各県の留学生とタイアップして現地のおすすめ情報を集めるなど、文字・写真・動画を活用してもっと面白いコンテンツは作れるはずです。

現在中国に向けて情報発信をするのであれば、微博、微信といったSNSを使った展開が最も効果的なので、各県にはもっと分析を行って魅力的な発信を展開していってほしいです。

 

いかがでしたか?今回は九州各県の中国SNS展開について比較しました。

イマチュウでは企業・自治体の微博運営を行っていますので、中国へ向けて情報発信を行いたい方は是非御連絡下さい。

イマチュウの中国ニュースが気に入ったら
いいね ! お願いします

Twitter で

コメント