台湾は親日国として有名で、一年中暖かい気候の南国の雰囲気が人気です。
日本人も多く、現地で仕事をしている人もたくさんいますので、海外就職の中では比較的就職先が見つかりやすい国といえます。
台湾で就労ビザの取得方法をまとめました。
台湾の就労ビザの種類
日本人が台湾へ行く場合、旅行であればビザが無くても90日以内の滞在日数であれば渡航が可能です。
但し台湾で仕事をする為には、台湾の就労ビザの取得が必ず必要となってきます。
許可なしで就業したことが発覚すると、罰金(3万~15万台湾$)、または強制国外退去が命じられることがありますので、台湾で働くことになった場合は、就労ビザの申請・取得を必ず行ってください。
就労ビザには大きく3種類あります。
・商用シングルビザ
・商用マルチプルビザ
・居留ビザ
台湾にある会社に在籍するのであれば上記3種類のどれかのビザ申請になります。会社の担当者がいれば、詳細を確認して、資料に不備などの内容に準備しましょう。
〈各種就労ビザ条件〉
ビザ種類 | 1回あたりの最大滞在日数 | 有効期限 | 備考 |
商用シングルビザ | 60日~90日 | 90日 | 90日滞在は語学留学または短期雇用目的のみ取得可能 |
商用マルチプルビザ | 60日・90日 | 365日 | 滞在日数90日の場合は延長不可 |
居留ビザ | 181日以上 | 90日 | 台湾入国後15日以内に外僑居留証を取得する必要がある |
台湾就労ビザ申請手続きの流れ
就労ビザを取得するまでの大きな流れは2つあり、1つは台湾労工局への許可証の申請・取得、もう一つは外交部への就労ビザの申請・取得です。
許可証の申請は労工局へ行います。その際は日本側で準備するものと台湾側で準備するものがあるので、事前に確認して申請を行いましょう。
審査には約10日程度かかります。
審査に通り、許可証が取得できたら外交部領事事務局へ就業ビザの申請を行います。
発行までには約10日~14日程度かかります。
就労ビザは受入側(台湾)の企業が準備を行い、台湾の労工局へ労働許可を申請し、就労ビザの申請をし、許可が得られると就労ビザが発行されます。
※許可証を申請中に台湾への渡航を急ぐために停留シングルビザを申請することもできます。
その場合は台湾の会社からの陳情書の提出が必要で、台湾の内政部出入国移民署にて申請を行ってください。
また、就労ビザが取得できた後は、15日以内に外僑居留証を取得する必要がありますので忘れずに手続きを済ませてください。
ビザ申請に必要なもの
就労ビザを申請する前に、労工局へ許可書の申請・取得をする必要があります。
その際に必要な書類は下記を参考にしてください。但し必要書類は会社により異なる子場合が多い為、台湾労働部労働力発展署へ確認したほうが良いでしょう。
(日本側で準備する書類)
・経歴書
・最終学歴証明書
・会社登記簿謄本
・会社印鑑証明書
・パスポートコピー
(台湾受入企業で準備する資料)
・招聘契約書
・前年度の輸出入証明書
・会社ライセンス、営利事業登記証、工場登記証、特許証、貿易カードコピー
・事業計画書
・国外人員の雇用計画表
・業績証明書
・国外人員の台湾滞在明細表
就業ビザ申請には下記の書類を外交部領事事務局または海外の駐在機関に申請する必要があります
- パスポート(原本)
- カラー証明写真 2枚
- ビザ申請書
- 台湾関係官庁発行の許可書(原本・コピー各1部)
- 手続費用
- 航空券(シングルビザ・マルチプルビザのみ)
- 在職証明書(シングルビザ・マルチプルビザのみ)
- 海外出張命令書(シングルビザ・マルチプルビザのみ)
- 在籍証明書(シングルビザ・マルチプルビザのみ)
- 会社登記簿謄本(シングルビザ・マルチプルビザのみ)
在中国日本大使館、在日本中国大使館、それぞれ大使館に情報更新や注意喚起がされますので、最新の情報はここから入手しておくと、間違いないでしょう。
台北駐日経済文化代表所 http://www.taiwanembassy.org/jp/
台湾就労ビザ取得方法 まとめ
台湾で就労ビザを取得するには、最新の情報を入手してください。不定期に規約が変更になることがありますので、注意してください。
台湾では日系企業の現地事務所、台湾系企業、中国企業、欧米企業など様々な企業が進出していますので、自分の目指すところへとアプローチしていきましょう。
中国大陸での就労ビザの取得方法については別記事を参照ください。
コメント