中国名企業探訪記 このペンギンは只者ではない!世界を席巻するIT大手、テンセント

中国トレンド

最大手にして最古参

今、ゲーム業界の大手と言えば、どの企業が思い当たるでしょうか?

ニンテンドー?確かにニンテンドースイッチの売れ行きは好調ですし、イマチュウが事業を展開している上海でも、ニンテンドースイッチを手にゲームにいそしむ若い人の姿をよく見かけます。

80年代以降世界のゲーム市場を席巻し続けた日本に生まれた身としては、ニンテンドーやソニーを世界一の名前に挙げたいところです。

しかし、今ゲーム業界の最大手として君臨しているのは、ニンテンドーでもソニーでもアタリでもありません。時価総額22兆円とも言われるその企業の名はテンセント。中国最大手にして最古参のIT企業です。

中国版ミクシィ?

テンセントは1998年、通信ソフトの開発会社として深セン市で創業されました。

この小さなソフト開発会社を一躍有名にしたのは、コミュニケーションソフト「QQ」でしょう。

チャット機能やメール機能を備えた当時としては画期的なコミュニケーションツールは、瞬く間に中国全土へ広がっていきました。

当時の中国の学生たちは、パソコンでQQを立ち上げ、下り56Kのモデムで仲間たちと連絡を取り、メールを交換し合って、コミュニケーションを楽しんでいたのです。

まだ街のタバコ屋に長距離電話サービスがあった頃、当時の若者にQQがどれほど新鮮に映ったかは想像に難くないでしょう。イマチュウにも、そんな時代を経験したスタッフがいるとかいないとか。

QQは使い心地が日本のMIXIと似ていることから、MIXIのアイデアを模倣したかのように見られがちですが、実はQQの運用開始年は1999年、日本では2ちゃんねるが創設されたばかりの頃です。

Mixiのサービス開始は2004年ですから、QQは5年もの前にサービスを開始していたことになります。

ひとつの成功に満足せず

QQで国内を席巻したテンセントが、その成功に驕ることはありませんでした。

テンセントの名を更に押し上げたのは、モバイル端末コミュニケーションソフト「微信(Wechat)」です。

Wechatのサービス開始は2011年1月、日本で最もよく使用されているコミュニケーションソフト「Line」のサービス開始が2011年6月ですから、実はWechatの方が歴史が古いのです。

iphoneに始まるスマホ革命により、Wechatはたちまち膨大なユーザーを獲得することになりました。

いつでもどこでも連絡が取れ、また無料で通話が楽しめる斬新さ。ほんの十数年前まで、固定電話で田舎の家族へ連絡を取ることもままならなかったことを考えると、本当に隔世の感があります。

これだけの成功を収めても、テンセントは止まりません。

テンセントは、さらなるイノベーションを追求しました。それが、2013年8月にサービスを開始した「Wechatpay」です。スマホにデータとして詰まったお金をやり取りする 、この電子マネーのふきゅうは、お金のありかたそのものを変えようとしています。

テンセントは今後も飽くなき向上心で、この世界を変えていくことでしょう。

ポケモン・イン・チャイナ

ゲームの話に戻りましょう。テンセントがゲーム業界のトップと言っても、ピンとこない方が多いと思います。

テンセントはマリオやピカチュウを生み出したわけではありませんから。しかし、ゲームは今や日本の専売特許ではありません。

日本では聞き慣れない名前ですが、2017年に世界で最も遊ばれたゲームの一つである「League of Legends」や「Arena of Valor」は、実はテンセントが開発、運営しているのです。

現代のゲーム会社は、ハードを開発する必要はありません。今皆さんのお手元にあるスマホが、昔でいうところのPSPであり、ニンテンドーDSであり、ゲームウォッチなのです。

その開発力に、日本の企業は続々とテンセントとの提携を進めています。最近では、日本のゲーム会社「ポケモン」が、テンセントと共同でゲームを開発すると発表しています。

かつて世界を席巻したメイドインジャパンと、未だ破竹の勢いを続けるメイドインチャイナの夢のコラボに、期待が寄せられます。

イマチュウでは、そんなテンセントへの企業視察ツアーも行っています。ゲームの世界の頂点を一度覗いてみませんか?

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