そこのシェフ、実は有名人なんですよーー
中国通の読者の中には、もしかすると「中餐庁」という番組をご存じの方がおられるかも知れません。
「中餐庁」とは、中国の芸能人が外国で中華料理店をオープンし、得意料理を振る舞いながら実店舗を経営するという、実店舗とバラエティー番組が連動する新感覚メディアミックス型リアリティショーです。
この番組、放送開始後から大人気を博しており、既にシーズン3に突入しています。
この新感覚メディアミックス番組「潮流合伙人」 （トレンドパートナー ）、間もなく東京でもロケが始まります。「FOURTRY」と名付けられた一号店が東京の南青山に出店され、新しいドラマが始まるのです。
プロデューサーは中国でも注目を集めている呉亦凡、経営に挑戦するのはAngelababyなど合計4名の芸能人です。
「潮流合伙人」では、中国の芸能人が外国で実店舗を経営するのですが、これには中国のファッション・トレンドを世界に発信するという隠れたテーマがあります。
こういう資金力があり中国で絶大な人気を誇る芸能人が海外店舗をきっかけに海外でも知名度を高めていくという新しいC-POPの海外戦略を感じます。
「潮流合伙人」は、ネットメディアiQIYI（爱奇艺）で放送されます。
東京でのロケは10月に行われ、放送開始は12月となる予定です。
「潮流合伙人」は一話90分12話の1クール構成となっており、将来的にはミラノなどアジア以外の巨大都市にも店舗を出店し、番組化する予定だそうです。
プロデューサーや芸能人たちは実店舗を共同経営するのですが、店舗の設計・料理の販売・言語の学習などをありのまま視聴者にさらけ出しているのが特徴です。
困難に立ち向かうプロデューサーたち姿を見て、笑い、泣き、感動する、それがこの番組の見所です。
ところでこの「潮流合伙人」、Web上では韓国の人気番組「ユン食堂」に似ていると指摘されているようですが、こうしたことはテレビ業界ではよくある話です。
「テラスハウス」も、元ネタはアメリカの人気番組「ジャージーショア」と言われており中国の番組も海外の番組のオマージュと思われる作品は多いです。
「ユン食堂」vs「潮流合伙人」、まさに夢の対決です。日本も「かもめ食堂」で是非参戦して欲しいですが…。
Web番組と連動した新感覚メディアミックスは、今後のテレビ番組制作のトレンドとなっていくことでしょう。
このような番組が増えていくと考えられます。
日本でも中国で流行っているタピオカ店やスイーツ店、火鍋レストランなどの進出が盛んとなっており今後日本でも中国トレンドがより身近になってくると思います。
「潮流合伙人」は、中国独自のファッション文化、若者のトレンドなどを世界中に発信するいい機会になるはずです
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