北京 故宮の文化イノベーションがみせる新たな試み

中国トレンド

ニーハオ!イマチュウ代表のバヤシです。

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国家重要文化財、ユネスコ世界遺産であり中国北京故宮(別称は紫禁城というと、みなさんはどんな印象をお持ちでしょうか?

その圧倒的なスケール皇帝が住む宮殿等があるでしょうが、実は近年、故宮は堅苦しい観光地のイメージを打ち破ることに力を入れています。

600年近くの歴史と独自な文化に基づき、イノベーションイベントを多数行い、若者へアピールし続けて、文化イノベーションの手本となっています。

北京を代表する歴史的建造物故宮の文化イノベーションについて説明します。

文化イノベーションの道

2016年に「我在故修文物」(日本語訳:私は故宮の文化管理委員)という3話のドキュメンタリーが公開され、話題になりました。

若者の視点から、故宮で展示物の管理をしてる人達の物語で、現代匠人・匠人精神が強く感じられます。このドキュメンタリーの後で、何万人のボランティアが文物修理の仕事に応募したほどです。

北京故宮の秘密を探る「上新了·故宮」

今年119日から毎週金曜日の夜に新しい番組上新了·故宮が放送されて話題となっています。

故宮博物院と北京TVのコラボ企画で、歴史上初の故宮内で撮影したバラエティー番組です。中国人の芸能人鄭倫と周一囲が「故宮文化イノベーション新品開発員」として毎回に出て、ゲストを一人招きます。

番組の流れとして、主に二つの部分に分けられています。一つ目の部分では、二人の開発員とゲストが故宮を訪ね、専門家の解説に従い、故宮と文物の歴史文化を探索します。二つ目では、毎回内容に基づき、有名なデザイナーと手を組んで、文化イノベーションの商品をデザインするというものです。

この番組が放送後話題になり、大注目されています。119日当日、視聴率全国1位とネット検索ランキング1位の好成績をとり、「豆瓣」(中国最大の書評・映画レビュー・コミュニティサイト)で8.3の高い評価をもらいました。

「上新了·故宮」が人気の訳

大人気のこの番組はいくつかの理由があります。

  • 招いた故宮と縁があるゲストが番組の面白さを増えます。毎回違うゲストを誘うので、新な楽しみを次々発見することができます。
  • 番組の中で出されたリアの3分の2は一般未公開エリアであり、初めて大衆の視線に入るものが多いのも特徴です。つまり、普通に参観料金を払い、故宮博物院に入っても、足を踏むことができなかったような映像も見ることができます。参観できないエリアとものをテレビ番組で見れるのは嬉しいことですね。
  • この中には特別な文化イノベーションコーナーがあります。毎回の番組内容に基づき、一つの文化イノベーション商品を設計し、実際に生産階段に入るかどうかは視聴者の投票結果って決めるというものです

これまで公開した北京故宮の文化イノベーション商品

故宮600年近くの歴史文化と有名なデザイナーのアイデアを組み合わせることで新しい商品を開発しています。実際にこれまで公開した商品はすべて売れ筋商品になってるそうです。

美しい外見、精巧なデザイン、歴史文化の味わい、写真を見るだけで感心します。実際に発売された内容を以下のようにまとめてみました。

乾隆が好きな江南元素を加えた設計した化粧用品―「美什件」

天文測量器具であり星盘仪をイメージしたノートセット

北極恒星をイメージした懐中時計

故宮歴史を融合した宮庭扇子

故宮文物のイラストが入ってるカレンダー

まとめ

近年、故宮は伝説の観光地から、大衆生活に接する文化的な存在へ転換しています。若者へアピールし、唯一無二の文化IPを構築し続けています。2016年に故宮の文化イノベーション商品が既に十億以上の売上を立てました。

今回の「上新了·故宮」は物語を述べる形だけではなく、文化イノベーション商品のデザイン・生産・消費の新しい方式で、若い年齢層の故宮文化と中国歴史への興味をそそり、民族文化の宣伝の新しい道を作りました。

これから、故宮がどんな文化イノベーションを行うかを一緒に楽しみましょう。

 

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